スペインバルで定番のボケロネス!!
イワシに最も脂がのるのは、6月頃の入梅の時期です。「入梅イワシ」と呼ばれます。
なので梅雨~夏にかけて、イワシの季節だな~と、今では思うのですが、
大学生のころ、イワシ料理と日本酒のでアルバイトをさせてもらっていました。年中メニューにありましたので、どうやって入手していたのか?季節ごとに全国各地から?
あの頃は、自分が飲食業に携わるとは思ってもいなかったので…今なら、聞きたいことが沢山ありますね( ;∀;)
haraoをオープンする前は、スペインバルで働いていました。
バルといえばタパス(小皿料理)!イワシのマリネはタパスの代表ですね!ボケロネスと呼ばれています。ドライシェリーと相性が良いことなど、沢山学びましたね。
何かと縁のあったイワシ。
今回は、そのイワシ料理の一つを紹介します。
それでは材料を見てみましょう!
- イワシ2kg位(16~20尾)
(マリネ液)
- 水400㏄
- 白ワインヴィネガー300㏄
- 塩40g
- 砂糖10g
- ローリエ2枚(好みのハーブ)
- 唐辛子1本
- クミン1g(カレー粉でも美味しいです。)
(別途)*お好みで!
- ローズマリーオイル
- 玉ねぎとにんにくのみじん切り
- 好みのハーブ
作り方
まず、マリネ液をつくります。
材料を合わせて、一度沸騰したら火を止めてOK!(混ぜて塩、砂糖は溶かす。)


事前に作って冷ましておきます。急ぐときは氷水で鍋ごと冷まします。


イワシを手開きします。→(イワシの手開きの方法はこちら)
手開きができないサイズ(つまり大きく、3枚おろしになる、ということ)ですと、中骨も抜かなくてはいけなくなるので大変ですよ!


皮を剥いで、マリネ液に漬けます。
イワシを持ち上げると、左右に分かれるので、指を入れて簡単に剥げます。
脂の乗りが良いとより、つるんと剥げます。
最後は、落としラップをします。


洋風だと、このようにマリネ液を作って漬けますが、
和風のしめ鯖ですと、塩をして洗ってから、お酢に漬けるというやり方になります。
一日冷蔵庫に置いたら、マリネ液を捨てて、キッチンぺーパーで拭いていきます。




タッパに並べて、ローズマリーオイルを少しづつ、掛けていきます。
オイルでヒタヒタにして、空気と遮断すれば日持ちします。




好みの大きさにカットして、そのままでも、ハーブや葉野菜などと一緒にどうぞ!!
トマトと相性いいですよ!!


ワインと合わせてみる
イワシなど青魚には特有の臭みがありますよね。原因のトリメチルアミンはアルカリ性で、酸性であるお酢で中和し、臭みを和らげています。
そのイワシのマリネの酸味と臭みがどのように影響するか、ワインをいくつか合わせてみたいと思います。
カヴァ(スパークリングワイン)
スペインの瓶内2次発酵のスパークリングワインをカヴァと言います。
瓶内ではなくて、ガスを注入するシャルマ方式は、スペインではエスプモーソと言います。
シャンパーニュと同じ、瓶内2次発酵で醸造され、きめ細かな泡立ちの辛口ワインです。


こちらは、haraoのグラスで飲める定番の、「ベニートエスクデーロ ブリュット」
3年熟成でリンゴやアーモンド、洋ナシのようなニュアンスがあり、コスパに優れています。(残念ながら、市販されていませんm(__)m)
イワシと合わせると、若干イワシの酸と塩の味の強さを感じますが、泡がそれを包み込んでくれているようで美味しくいただけます。
スパークリングワインは食中酒として、とても万能で、料理の種類を問わないのがいいですね!
白ワイン
次は、イタリアの白ワイン。
フレッシュフルーティでスタンダードな味わい。
ワイン自体、リーズナブルで評判がよいです。
シャルドネ、ソービニヨンブランを主体に4種類のブレンド。
家飲みにちょうどいいと思います


イワシと合わせると、ワインが負けますね。
イワシ自体の味と、酸と塩のほうが強い。軽い赤ワインくらいの方がいいかも!
ドライシェリー(マンサニージャ)
次はシェリー!!
シェリーは英語読みで、スペインでは「へレス」と呼びます。
スペインのアンダルシア地方へレス周辺で作られているからです。
シェリーは、辛口から極甘口までタイプがあり、料理に合わせて楽しめます。
簡単に説明すると、樽熟成の時に樽内に入ったフロールという酸膜酵母が、液面に張ります。そのフロールがワインを酸素から守ると共に、「フロール香」と呼ばれる独特の風味を与えます。
酒精強化ワインなので、ブランデーを添加したものもあり(していないのもあるそうです。)アルコール度数は低いものでも15%あります。
こちらは、haraoの定番ドライシェリー、「マンサーニージャ ラヒターナ」
豊かなフロール香とキリっと辛口なタイプです。


イワシと合わせます。あ、いい感じです!!
先ほどの白ワインより、度数もワイン自体の風味も強いので、イワシの味や酸に負けません。釣り合っていますね~。
その土地で食べられているものと、その土地のお酒は相性がいいですね!!
最後に
シェリーは15%~とアルコールが強めなので、炭酸飲料で割るのもおすすめです。
「Rebjitoa(レブヒート)」という名のカクテルになります。
スペインでは7upで、日本だとスプライトやジンジャーエールで割って飲みますね。
ミントや柑橘類を添えればなお良しです。
最近は、魚を家で捌かなくなったと思いますが、手開きは案外簡単ですから、試してみてはいかかでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます(^^♪